姫路駅前オフィスビル8回に位置する美容室である。
オーナーの希望により和のイメージを取り入れ少しシックな空間に仕上げている。

■ マイナスからプラスへの転換
この物件は2つのマイナス要素があり、それらをプラス要素へ転換させなければならなかった。
1つ目はビルの8階に位置するというデメリットである。このマイナス要素はビル8階だからこそ得られる景色・夜景を
活用することでプラス要素へと転換することができた。
2つ目のマイナス要素はシャンプースペースのフロアレベルが周囲の床よりも40cmも上がっているということである。オフィス用に設計されたテナントであるため、階下の天井裏に配管スペースが無く、シャンプー台の配水管を床上に配置しなければならなかった。そのためシャンプースペースの床を上げており、シャンプー台を使用するたびに客は階段を上り下りしなければならない。通常ならばデメリットであるこの行為を、メリットに変えるには階段の上り下りに変化を与える必要があった。

■発想の転換
そこでガラスの階段をつくり、下部にライトアップされた人工植栽を配置することによって、階段を使用する度に浮遊感のある非日常的体験を与えることが出来る。このようにして階段を上り下りする行為自体を驚きと面白さのあるものにした。店舗を設計する上で、マイナス要素を放置してはならない。マイナス要素を逆転の発想でプラス要素へと転換させることが重要である。

 
姫路市駅前242番地 イメージ21ビル8階 フリーダイヤル0120−20−6621 
フロントカウンター上サイン

ウェイティング
店内奥より全景  

シャンプースペース  

シャンプースペース前ガラス階段 下部人工植栽  
シャンプースペース 手前:シャンプースペース 奥:ウエイティングルーム